2020年10月29日木曜日

J2第29節 アビスパ福岡VSジェフ千葉inベスト電器スタジアム 1-0

 

まさかホームアウェイどちらも観ることになるとは思わなかったわ。
風はずいぶんと涼しくなったが日差しが強く思いっきり顔が焼けていたw
ゴール真後ろも一般チケットに開放されて、自分の定位置、ゴール中心延長線上の一番上で見ることができてよかった(私はスタジアム限らず、その位置で観ることを自分のルールとしているのだが最近は指定席になったりゴール裏がなかったりとなかなか思うようにいかないのだけはつらいところである)

連勝ストップ後で難しい試合、サロモンソン→松本泰志というサンフレッチェな感じでゴールを奪い勝利したのだが、勝利の代償にグローリの2試合停止は確定でさらに上島がケガでCB2枚とも不在になるかもしれないピンチ。
三國はこの試合上島に代わり久しぶりに長い時間プレイしたのだが、やはりボールのコントロールに不安があり強く来られると怖いことや、ドリブルで侵入されてきたときに足が先に出てしまう癖があるのでPK献上マシンの恐れあり。ただ空中戦は最強なのでいかに蹴らせるのかが大事になってくる。
篠原と三國もしくは藤井というのは流石に組み立て強度どちらにおいてもいささか不安が残るのだが、聞くところによるとカルロスグティエレスが練習参加しているとのことでもしかしたら試合間に合うのかもしれない。ここで返ってくるとなるとマジで救世主になる。
セランテスも帰ってきた。いま村上が絶好調なのでそこを変えるというのは考えづらいところではあるのだが足元はセランテスの方が上なのでCBが変わることで入れ替えてくる可能性も。
福満とサロモンソンはずっと何年も同じチームでやってるのかというくらいコンビネーションが良く、ゴールの場面でもサロモンソンに出した裏のパスの時点でほぼ決まっていたようなもの。
山岸はやはり頼りになる。まだコンビネーションが合わないのは仕方ない。惜しいシーンもあったしあとはゴールだけだ。
輪湖も最近ベンチ入りしておらず増山もフルタイム出ることがないのでもしかしたらケガ人が増えている?(練習等観れないのでそういう情報は全然わかりません)
そうなるとまだまだ首位とは言えど盤石ではないのかもしれない。とりあえず上島復帰までが試金石であり我慢のしどころだ。

ジェフは熊谷小島の二人が中盤にいることで守備の強度を若干減らしながらもボール保持率を高めることで失点を減らそうとしているのかと思う。この二人はどちらもボールの引き出すポジション取りが上手く、長短ボールを捌いてゲームを組み立てるのが上手いのため自分たちの時間帯が増える。
為田矢田と縦の推進力が高い選手もいてサイドの崩しも豊富。
山下が後決めるだけというシーンなど攻撃面にかなり改善が見られたように思う。
ただこの戦い方だと船山の良さが完全に消えて、あまり必要に感じられないんだよなあ。
(船山の良さ:ポジションに縛られず自由に動くことでボールを引き出し、卓越したテクニックで相手をかわして守備陣を攪乱し、ゴールを陥れる技術)

2020年10月23日金曜日

J2第28節 町田ゼルビアVSアビスパ福岡in町田GIONスタジアム 0-0

 

よくよく見たら今シーズン野津田は初だった。
バックスタンドが改装中で両ゴール裏がホームになっているのでこういう角度からの観戦。
しかしミッドウィークとはいえ1008人はどうなんだ。改装なんていらないから今からでも渋谷にスタジアム作ってくれ。
それだけ観客も少ないこともあるだろうが、山の中のせいなのか今までの試合の中で群を抜いてスタジアムが静かで、秋元の指示、村上の怒号(特にグローリーへの指示が多かった)、ファンマとポポビッチの喧嘩(当然ながら何を言ってるのかはわからない)等がめちゃめちゃよく聞こえた。まあ一番デカくて声が出てたのは長谷部監督なのだけれど。

さてファンマがキレて累積イエロー2試合出場停止になったのだが、自分は正直そこまで痛手はないと思っている。
今日の試合が顕著だったのだけど、ファンマはゴールキック等のいわゆる陣地を稼ぐボールに対する競り合いにはあまり強くないことを薄々感じていて、そういうのは実は遠野の方が触れたり、山岸なら競り勝ったりキープしたりというのができる。
ファンマは前線の起点というより、クロスに対するシュートのポジション取りだったり守備のときのチェイスで貢献する選手という印象。
山岸獲ったタイミングは絶妙だった。これで次の試合でゴール決めようもんならチームはこのまま昇格まで行けるのではないだろうか。
前寛之は出ているときと出てないときで完全に別のチームになるのがこれで決定的となった。まさにアビスパの岩尾。休ませることはできなくなったなあ。
下がってパスコースを作る、サイドチェンジのボールを捌く、真ん中にいるだけでなくて味方のヘルプに寄る、エリア内に入っていく等、すべての判断がとにかく早い。そしてほとんどミスがない。さらにプレスを外せる足元のテクニックもある。松本泰志とのコンビが一番安定するが(アビスパの小西)他の誰(草民、鈴木)でも大凡問題なく試合が組み立てられるだろうとは思う。

町田の守備がよかったのは中盤の佐野高江吉尾が比較的近い距離でプレスを掛けていて、1人交わされてもすぐにもう1人がフォローに行ける位置にいたことでアビスパの中盤を自由にさせなかったところではないか。トラップやドリブルが少し大きくなるだけで奪えるポジション取り。
ラインハルト様なら紙にワイン染み込ませて説明すると思います。
攻撃の時にはジョンチュングンと平戸がサイドやボランチ脇のスペースを見つけてボールを引き出しあまり手数を掛けず一気にゴールを狙うことで度々脅かしてあわやというシーンもあった。
佐野海舟は去年SBとしてもいい選手だなあと思っていたが、ボランチとしてもどちらかというと後ろに重心がある選手でロングキックの精度や縦へ入れるパスのタイミングや質が非常に高く素晴らしい選手。今調べたら全試合ほぼスタメンフル出場で驚いた。たしかにそれくらい好守のキーマンだなと思う。
あとは個人的にお気に入りの中島裕希の出番が少しだけでボールにもほとんど絡まなかったのが残念だった。チートを使ったとしか思えないキープ力と運動量はまだまだみてみたい。



2020年10月20日火曜日

J2第27節 ザスパクサツ群馬vsアビスパ福岡in正田醤油スタジアム 0-1

 

調べたら2017・7・16以来の敷島。その時もアビスパ戦で、石津と岩下がゴールを決めていた。さらに冨安がいた。
前橋は宇都宮や赤塚よりも電車の本数が少なすぎてつらい・・・
遂にアウェイ席が解禁されてザスパには感謝しかない。
もともとチャントがひっきりなしでピッチの音が聞こえないのが嫌だったので個人的に現状が一番最高。

福岡は12連勝で首位に立ったということよりも、この試合で勝ったということが何よりも大きいと思う。
なぜかというと
1.増山松本などの選手を休ませられて勝った。
この二人は特に攻守両面で大事な選手なので、少しでも休ませられたのは大きい。

2.クローザー三國の5バックでなく守り切った。
今まで1点差ゲームは三國がクローザーで入って5バックで跳ね返す、というのが勝利の方程式だったのだが、そうでなくて試合終盤でも前からプレスを掛けに行って相手に自由にプレイさせる時間を減らして守り切ったというゲームができたのは、(おそらく増山城後が後半途中から出てきたからというのもあるだろうけど)かなりの収穫。

3.ボールを保持した試合で勝った。
壮絶なボール譲り合い合戦となった栃木との試合が顕著なようにアビスパは基本相手にボール持たせてプレスからのカウンター、というのでここまで勝ってきてるのだが、ここ数試合は自分たちでボールを握って時間を作ってパスで相手を崩してシュートという場面が増えてきた。連動して裏取りとかワンタッチツータッチで三人目とかそういったプレイが増えてきて攻撃の時間でも面白い時間が増えてきている。さらに強いプレスからのカウンターは健在なので、スキのないチーム作りが徐々に完成されてきているのではないか。

山岸祐也は人を背負ってのプレイがここまで上手かったかというのが驚きで、少々難しいボールでもキープして前を向けるし、そうかと思いきやワンタッチで叩いたりとかなり器用にポストができて攻撃に変化をつけられる選手。
ファンマはどちらかといえばロングボールには強いがキープというよりも相手にプレッシャーをかける選手なので使い分けになってくるだろう。


ザスパのメンバー、清水小島岩上宮阪林陵平内田達也大前と知った顔がたくさんいて楽しい。
岩上はセントラルでボールの引き出し配球と縦横無尽だし宮阪のロングキックは相変わらず美しい。
それ以外で目立っていたのは14番の平尾。サイドなんだけど行動範囲も大きく好守でチームをフォローできるかなり気が利く選手。ドリブルもいいので期待。
11番の田中稔也はポジショニングが良く、相手の急所に立ってボールを引き出すことが上手い選手。外から内、内から外への動きが絶妙に上手い。顔で、こんだけ上手いのに年齢が残念なんだよなあと思ってプロフィールみたらまだ23でビックリした。来年は確実にこのチームいないと思う。

2020年10月13日火曜日

J2第25節 ヴァンフォーレ甲府vsアビスパ福岡in中銀スタジアム 0-2

 

森戸ちゃん忘れました・・・
ちなみにこの日はさらにローソンで事前にチケット引き換えなきゃいけなかったのに忘れてるしで散々だった。早くQR読み取り機械を全競技場に導入してくれ・・・

台風の中の中銀スタジアム。去年来なかったので久々だった。

アビスパは前半ほとんど自分たちの時間がなく相手ペースで常にプレイしていたが、9連勝中の勢いというか5年周期の加護というかで、なぜか失点せず。これは後半の終了間際まで起きていた奇跡。
山岸祐也が移籍直後さっそく出場。
松本泰志もだけどシーズン途中移籍でもすぐに使っていく長谷部監督はチームに馴染ませるのが上手いのかも。(インタビューで必要だから来てもらったというようなことを言っていたので、そもそも使っていく前提なんだろうとは思う)
岐阜や山形のころは裏抜けが上手くてこぼれ球の反応とかがいい選手という印象だったのだが、ワンタッチポストプレイとかしてていきなり裏をかかれた感じ。ファンマと違う色が出せていたので面白くなるだろう。
石津の左足が確変入って左でシュート打つとめちゃくちゃ綺麗な弾道が飛んでいく。
守備を頑張るご褒美みたいなものかもしれない。
昔アビスパに神山という1対1に強い神GKがいたのだけれど、今の村上ももはや村神と呼んでいいほどの神GKになっている。クロスからのヘッドに何度も反応してストップするのは本当にすごい。
あと後半最後辺りでさらっと福満がFK蹴ってた。

ヴァンフォーレは前半自分たちの時間に点が入らなかったのが痛すぎた。
外に追いやるプレスと強いチェイシングでアビスパに自由にプレイさせなかったのだが、なぜかバリアが張られているかの如くゴールが入らない。で後半ちょっとプレス弱めた時間帯のワンチャンスで点を取られてしまう運の悪さ。
攻め込んでいる時間帯、左サイドの泉澤のドリブルはもちろん中塩武田内田の左利きトリオがすごい良かった。武田将平は岡山にいた時印象が全くなかったんだけど、自陣エリアから相手のエリアに入るくらいプレイエリアが広い。味方のボール引き出しも上手くてクロスにも飛び込んでいくいい選手。
中塩も貴重な左利きのゲームメイクできるCB。シーズンオフには引く手数多だろう。山根とか岩田みたいにもって上がれるようになるとさらに面白くなると思う。

2020年10月7日水曜日

J2第24節 アビスパ福岡vsギラヴァンツ北九州 inベスト電器スタジアム 2-0





ついに我慢できなくなって福岡に来てしまった。(私は福岡に縁もゆかりもありません)
基本的にここ5年近く殆どの観戦がアウェイ側なので、スタジアムが全部味方というのは久々の感覚。
ダービーで順位入れ替わりということもあって客席のテンションも最高だった。
スタジアムDJの煽りも、まったく無関係な自分ですら奮い立つものがある。
ATの時間だったり、ユニフォームの色の紹介だったりをスタジアムDJが行うというのは新鮮な驚きだった。
しかしDAZNで映るバックスタンドメインスタンドの豪華さに比してまさかゴール裏がここまで低いとは思わなかったなあw

アビスパに関して今更言及するようなことはほとんどないのだが、印象的に残ったのは石津が東奔西走で守備にめちゃめちゃ頑張っていたこと。見た目攻撃大好きで守備サボりたがるイメージな彼が一心不乱に戻ってファーストディフェンスしている姿は胸に来る。
増山朝陽の足が速いのはもちろんなのだが、特に彼の場合奪ってからカウンターとなった時のダッシュ力が半端ない。磐田戦でのゴールとかが象徴的。
この日もいの一番の前線に飛び出していくのが彼で、結果として目立ちにくいけど重要なプレイをしていることが多い。神戸なのでマジで借りパクさせてほしい。
GK村上は山口追いかけてた時期によく見ていたが、相変わらずシュートストップや飛び出しが上手い。安定感が高くて良いGK。セランテスのサブという立ち位置だがサブにはもったいないレベル。
長谷部サッカーとしては本来もう少し高い位置でプレスをかけて奪い取りたいイメージなのだろう。実際簡単に外されてシュートという場面もあったがそこで失点しない強さもある。
サイドでボールを持たすのは構わないという余裕が最後に効いてきてる気がする。
この試合でいえば最終ラインの外側で岡本や加藤弘堅がボールを持った時にはプレスに行かずに持たせることでパスコースをかなり絞って崩されないようにしてたのが印象的。
9連勝中にも謎のゴールとかいくつかあったし、5年周期説もここまでくると信憑性を帯びてくる。

北九州はディサロの怪我が響くような感じではないと思っていたのだが、結局その穴が大きいことになっている。さらにこの試合は高橋大悟も欠場なので、決定力とゲームメイクの2点で大きく響いた。
それでも町野のポストプレイと椿の突破で幾度かゴールを脅かすも好守や少しのミスで決められず、後半椿が村上と接触して退場となりこれでほぼ終了。
ただ1点入っていればわからなかった試合。
これはいつもの狙いではあるが、左SBの福森から高い位置にあがっている右SB藤原への長いサイドチェンジは非常に有効的だった。
また池元が随所にいいプレイを見せて流石ベテランという良さを出していた。受ける位置とかターンとかで相手の意表をつけるのは強い。
椿のケガの程度がわからないが、粘って勝ち点をどれだけ積めるか、ここがまさに正念場だ。

2020年10月1日木曜日

J2第22節 東京ヴェルディvsギラヴァンツ北九州in西が丘サッカー場 1-0

 

西が丘はなでしこリーグでよく来るけどJでは久しぶり。
この距離の近さはやはり魅力的である。
チャントがないのでピッチの声が聞こえまくって本当に楽しい。
ホームチームの人気規模ならここ(か駒沢)でいいのにと毎回思う
しかし今回はホームチームの会員以外はメインスタンドとバックスタンドしか販売がなくしかも数がかなり少なかったためかなりのプレミアチケットとなったのであった。

今年2回目の北九州。前回からの大きな変更はディサロがケガで欠場、ケガだった國分が復帰。
ディサロの影響とは考えにくいけど全体的にプレスがハマらない場面が多く外に追いやろうとしても速いパス回しで中を通されてその内1つで失点してしまった。
逆に攻撃の場面で中に効果的なボールが通せずサイドバックからも手詰まり気味でなかなか前に進めない。最終的にサイドの崩しは椿が入ることで、ビルドアップでは加藤弘堅がCBに下がってほぼ解決して最後ゴールだけという感じでそこまで悪くはなかったように思う。
町野はこの試合トップの位置から下がってボールを引き出す役で身体も強く起点になっていたように思う。その分ゴールの位置から遠くなったのが残念ではある。
村松航太は相変わらず強い。先読み力が高いんだろうな。カバーリングが上手い。
ビルドアップも苦にしていないし、判断にミスが少ない。ただサイズの問題もあるし引き抜かれることはなさそう。

ヴェルディは表記上のシステムは4-4-2になる気がするのだけど、トップの2が両ウイングなので実質0トップに近い。マンシーニとタッディが小池と山下で、トッティが俺たちを熱くさせる井上潮音。潮音含めた中盤の選手の立ち位置はチマ以外はかなり自由でサイドや裏抜けなどを細かいボールタッチで頻繁に動き回る。さらにウイングの二人が縦の突破と空いている中に入ってきてゴールを狙うというのが基本の形。それで小池が非常に活きている。やはりシュート技術はチーム随一。小池がいかに点を取れる形を作るかが今のヴェルディのカギに思う。
ただこの試合一番目立っていたのは藤田 譲瑠チマ。
この試合出場選手最年少の彼が一番声を出してチームメイトの指示を送っていた。
面白かったのは佐藤優平(チンピラヒゲ)に対して
チ「もっと寄せて行けよ!」
優「ここで大丈夫だって」
チ「いいからちゃんとやれよ!」
って会話が丸聞こえだったこと。彼は声も高いのでほんとによく響き渡る。
ボランチとしての危機管理能力やゲームメイク力も高いため枯れないでは成り立たないくらいの存在になっているといえるだろう。