2019年3月16日土曜日

J2第4節 横縞FCvsアルビレックス新潟inニッパツ三ツ沢球技場 1-2○

前回の三ツ沢がプレーオフだったので間2か月しか空いてないのは何とも不思議な感じ。
ちなみにその時の帰りには緑の服装をしていたため「来年はここ来るなよ!」と言われて送り出されたりしたのだが、自分はどうあっても来るため、心の中で謝っていたりしてたのだ。

新潟は去年の7月に観て以来で、それ以降直接はもとより映像でも全く見てなかったので全然知らないチームといってもいい。
数少ない知っていた選手も今年移籍してしまった。
というわけでカウエである。
ボール奪取の鬼、運動量の化物、中盤の支配者。
とにかくプレイエリアが半端じゃない。攻撃でも守備でも至るところに顔を出して、味方をサポートし相手を食い止める。パスセンスも光るところがあり、相手が嫌がるところを見極めて打ち込んでいっていた。ロングパスはほとんどなかった。
こんな選手が去年いたことを知らなかった己の不明さを恥じるのみである。
来年アントラーズいてもおかしくはない。
もう一人のブラジル人シルビーニョ。
彼はワンタッチプレイ含むトリッキーなプレイが好みのようである。トラップのタイミングでそういうプレイを選択することが多く、こういうプレイは周りとの意識があってくればもっと大きな武器になるはず。しかし彼の一番の良さは守備だろう。前線にいるときでも相手ボールになった時には下がり過ぎではないかというくらいチャージを仕掛けてボール奪取もしていた。非プレイ時にもポジショニングをサボらないし味方にとってはありがたい存在だろう。
ルーキーの新井はイバとレドミを相手にしても大きなミスもなくうまく対応出来ていたのではないか。彼はおそらく攻撃面を買われて起用されているんだろうと思う。マイボールの時は結構ワイドに開いて高い位置を取ることが多かった。

横縞は去年と何も変わりがないです。レドミが動き回ってボール受けてイバがボールを欲しがって二人で何とかする。
欠点も同じで外でイバが受けると中にイバがいないこと。
去年と変わってたことといえばヨンアピンがCBから攻めあがるスタイルだったのがWBとして起用することで後ろの憂いを減らしたことだろうか。
1回だけ、ランニングバックを走らせるように、イバが相手を背負って北爪のコースを開けて突破しようとしたプレイがあって、これが嵌ると恐ろしいことになるとは思った。
斉藤光毅はスピードもあって状況判断が上手いいい選手なので、タイミングと状況次第では小野瀬のようになるかもしれない。

2019年3月10日日曜日

J2第3節 ジェフ千葉vsレノファ山口inフクダ電子アリーナ 2-5○

フクアリは日本一のスタジアムだと思う。駅から徒歩10分で、スタンドも高さがあって見やすい。チャントも響いて迫力出るしアウェーでもかき消されてる感じがしない。蘇我までが遠いのはまあ許せ。

ひょんなことから好きになったチームレノファ山口の今年初観戦である。
去年からレギュラー格の選手が半分ほど変わっているが、幸い前所属でどんな選手か大体わかっている(つもり)なのでさほど苦労しない。
唯一知らない選手は工藤壮人。さすが元代表だけあって足元がしっかりしてる。
ワントップという役割からかシュートに行ける場面はなかったものの相手を背負ってもプレイの精度が変わらない。トップから降りてきて受けて捌くというプレイは本来得意なプレイではないと思われるけれども、難なくこなしているのはさすがである。
ドストン楠本のCBは落ち着いてプレイできていたのではないか。
特にドストンは周りもよく見えてるし状況判断も確かである。やはり国際試合経験していると違うんだろう。
小野原はルーキーだが途中から入ってチームを落ち着かせていた。ルーキーにこういう役割やらせるのはどうなんだとは思うがw
パウロは投入されてまさに狙い通りの得意な形でゴール。高井も2列目からの飛び出しで2点(ちなみに私はずっと、高井は外よりインサイド説を唱えている)
吉濱佐々木匠がそこまで良さを出せなかった。
(吉濱は突破力、佐々木匠は展開力)
高木大輔もシュートがことごとく防がれたりで今日は大輔の日ではなかった。

あと気になったのは、前貴之が普通のサイドバックに戻ってしまっていた点。
確かに去年よりボール持てる選手は増えたからなのか、ほとんどゲームメイクにかかわらなくなったようで非常に残念。

試合のほとんど人数多かったにもかかわらずジェフに押された原因としては、プレスの仕方がゼルビアのような片側寄せであり、複数人でプレスに行ってもそこで奪い取れなかった、というか奪いどころを設定できてなかったことが大きいのかと思う。
ジェフの選手は個の能力は高いので、1vs1、1vs2くらいの状況であればマイボールのままプレイできる。そのため空いてる方空いてる方を上手く使われてしまった印象。
でそのままずるずる下がって、マイボールの時も少し怯えてしまったように見受けられた。
2点差にしてたのにあわや追いつかれるかって流れにされたのは、バタバタして相手の前掛かりに合わせてしまい、自分たちの時間を作ることができず難しくしてしまった。こういう試合はもっとイージーにできるようになるのが課題だろう。

ジェフは、ありきたりな表現になるが、「そのままカレーを作れば最高級になる素材が揃ってるのにおせちを作ってしまった」ようなチーム。
トリニータへの憧憬がそうさせたのか、佐藤優也が最終ライン入って増嶋エベルトとビルドアップしていくのはマジでどうなの。
下平田坂なんてJ1レギュラー格で一人で何とかできちゃう選手、はっきり言って反則。
この二人を起点に船山為田(と堀米)でシンプルに攻撃していけばもっと楽になるのではないかと思うのだが。
アランは去年さんざん見ているので、空中戦がからっきしなのはご存知である。
多分今日対ドストンで全敗だったのではないか。
まあ一人減ってしまったので求められる役割が変わってしまったということがかわいそうではある。
クレーべはラリベイ。

2019年3月9日土曜日

J2第3節 東京ヴェルディvsツエーゲン金沢in味の素スタジアム 2-1●

今年初味スタ。ラグビーで使用できなくなると聞いていたがヴェルディは影響が少なそうで一安心である。

金沢見るのも久しぶり。
目を惹いたのは毛利と垣田。
毛利はドリブルで切り込んでいく意識が凄い上がっていて、足元のテクニックもめちゃくちゃ上がっていた。上がるタイミングも良くチャンスの起点によくなっていた。
垣田は10番になって、もともとサイドに流れて受ける動きも上手かったのだが、引いたところで受けて裏に走りこんだ味方にパスを出すというプレイも出来て幅が広がっていた。
またポストプレイの精度も上がっていて、前線で安心してボールを預けられる存在感が増していた。あと足が速くなったような気がする。結構J2で上位クラスのFWになってないか。レンタルがどういう契約なのかわからないけど、鹿島のFWがスクランブルになったらシーズン途中でバックもあるかもしれない。(なおそうなった場合金沢は死ぬ)
もう一人のFW小松蓮もトラップ技術が上手くボールを収める能力に長けている。
前線に大きな二人がいるが、簡単にそこに目掛けて蹴っていくわけではなく4-4-2のフラットということもあり細かくサイドを崩していこうという狙い。
その狙いはほとんど成功していたのだが、最終的な精度やGKのファインセーブで決めきれなかったのが響いてしまった。
この流れで点を取れないというのは今後に向けても結構キツイかも。

ヴェルディはホーム開幕戦でやっと本当に開幕した感。
なお観衆は5700人。マジかよ。
トップがレアンドロから林陵平にかわり前線からのプレスがかかるようになった。
また、ロティーナ仕込みの空いたスペースで受ける動きはまだ身体が覚えていて更に体格の強さを活かして前線でボールがよく収まっていた。
それだけでも十分な仕事なのに2点取ってしまって、まさにレアンドロとは何だったのかである。
もう一つは近藤がCBで戻ってきたためヨンジがボランチになった。
おそらく金沢の高さ対策での起用(梶川ベンチ潮音ベンチ外)だとおもうのだけれども、開始10分くらいまで中盤でボール捌く役割っぽく振舞ってて思わず吹き出してしまった。しばらくしたらあまりボールに触らなくなったが。何だったんだあれは。
田村のサイドバックはやっぱり苦しい。守備時はもちろん問題ないのだけれど、攻撃時脅威にならないので守る側からしたら空けておいても良いため凄く楽になる。
やっぱり田村近藤平で3バックにしてWB寛也とかの方がいい気がするんだけどなあ。
攻撃に関しては優平端戸奈良輪の右サイドで上手く崩していた。あとで聞いたら3人ともマリノスユースとのこと。そういう補強の仕方もあるのかと目から鱗である。

2019年3月2日土曜日

J2第2節 大宮アルディージャvsFC琉球inNACK5スタジアム 3-4○


J3は全く見てなかったので琉球は初めての観戦である。
大宮の守り方が悪かったのもあるけれども、琉球の選手は全員、スペースを意識したプレイを常にしている。
特にインサイドの風間、上里、中川の三人は内側のほんの少しのスペースでもどんどんパスを狙っていって崩していた。何度もそこに出すのかと感心させられるパスがあった。
また1対1で相手を背負っているときなどに、どの選手もプレイが乱れない。そういう状態でもトラップ、キープがしっかりできるので攻撃の時思い切って選手が上がっていける。
つまりスペースを使う攻撃をしているんだけれども、相手と重なった場合でも攻撃は続けられる準備をしているということになる。
戦い方はロングボールはほとんど使わないが、ゆっくり作っていくわけでもなく、ワンタッチツータッチで常に縦縦を意識して崩していくスタイル。
特徴的なところとしては、右サイドバックの西岡はマイボールで後方にボールがあるときでも、組み立てには参加せず、かなり早い段階で高い位置にポジション取りをして、相手を広げてその間にパスを狙っていく。
その分田中恵太はあまり外に広がらないが、状況を見て中川が外に飛び出したりはする。
ここら辺の連動性は面白いと思う。

そんな中で中川風希のプレイは特に素晴らしい。スペースを見つけてボールを引き出す動き、スルーパスのタイミングと強さ、またその時のさりげなさ、さらにはスペイン仕込みの(かどうかは知らないけど)狭いところで1人2人躱せるドリブルも持っている。タイプ的には佐々木匠に似ているか。ちょっとJ2では規格外のセンスである。24才ということもあって、夏には移籍するかもしれない。

さて大宮である。
守勢の時5バックでインサイド4人いるのに内側のスペースを使いたい放題されてるのはほんと意味が分からない。基本的にスペースに入ったボールに対してアプローチをするという対応になっていたため、全部後手後手である。
また3バックなのにWB後ろCB横のスペースを使われるという意味不明な攻められ方もしていた。
前半20分くらいまで前からプレスかけていて、琉球は明らかにそれで困っていたのに途中(同点に追いついたちょっと後辺り)でやめてしまった理由を誰か聞いてくれませんかね。
甲府みたいな空中戦かとりあえず外人でぶん殴れって相手には基本1vs1しか起きないんで守れるんだけど組織で攻められるとこうなってしまうんだな。(ちなみに次節は徳島戦なのでどう修正するのか楽しみですね)
攻撃の方は、とりあえずファンマがいるので前ではボール収まる。で、ファンマはサイドに流れたがるので、サイドでファンマがクロス上げても中で受けてほしいファンマがいないという状況が結構あった(確か長崎の時もそうだった記憶がある)。
ファンマをサイドに流れさせないための大前と嶋田だと思ったのだが、大前がボールほしくてどんどんファンマから離れていってしまう。
そのため攻撃時は大前とファンマで崩すといった狙いができず、奪われた後もファンマがプレスに行ったところに大前が連携できる位置にいないため相手にパスを通されるといった事象が起きていた。
大前から富山に代わったことで、ファンマがクロスを上げても富山が中で待っているという状況を作れていた。
なんでベンチにもいないのかわからないがシモビッチがいれば最初から解決してるような問題ではないかという気もする。
あとマテウスが抜けたことでサイドで何とかできなくなったのはかなり辛くてこっちの解決策はなさそうである。
高木琢也も状況に合わせてチームの形を変えることをあまりしたくない監督だったんだな。
この感じで優勝できるのかなあ。