2021年7月7日水曜日

J2第21節 大宮アルディージャvsモンテディオ山形inNACK5スタジアム 1-3

 

立地のわりに最近年一レベルになってしまっている大宮。もっと来たいのだが。
新幹線一本で来れるからなのか山形サポが大量。

モンテディオはハg・・藤田息吹が欠場でスタートから中原が右で國分がボランチに。
この試合で際立っていたのは南のパスセンス。
横に広げそうなタイミングでバンバン縦に入れてきて相手の裏をかきまくっていた。
特徴的なのはロングボールをほとんど蹴らない点とサイドチェンジがない点。
これはなぜかというと、片サイドでの数的有利を作るために選手全員が動いているので、サイドチェンジをして相手をずらす必要がないから。
立ち位置の見極めと、いわゆる三人目の動きでフリーを作るのがうまく、狭いところでガンガン崩していける。
大宮からしたらマークしっかりついているのにボール回しの最終点でなぜ一人相手が余ってるのか、というような感じ。
といってもこれはクラモフスキーが全部仕込んだというわけではなくて、石丸さんがすでにそういう志向であったたため、現在のスタイルに昇華する萌芽は既に植えられていたということは覚えておかなくてはいけない。
俺が大好きな木戸はほんとボールが収まってすごい。入るとまた一気に別の戦い方ができるようになる。あとはゴールだけだ。

大宮は見慣れた霜田体制に。正直この人はモチベーターとしては最大の評価はしているけれど、戦術はイマイチといった印象。下手したら点を取ってこい!くらいしか言ってないんじゃないか。そのくらい精神論が多い。最も大宮みたいな選手の能力が高いチームが大事なのはその部分でもあるのだけれど。
一応山形は同サイドのSBとCBが大きく上がるのでその裏は狙い目だというのはあったように感じたがもしかしたら偶然かもしれない。そのレベルには疑っている。
ただその一本でイバが全盛期を思わせるようなニア抜きでゴールを決めたのだが、もったいないことにイバの無駄使いが多かった。GKからのロングキックとかを無駄にイバに競らせたりしてどんどんスタミナを減らしていって、ゴール前での仕事ができなくなってしまった。
翁長の使い方だったり柴山のサイドだったり攻撃することを重視しすぎているのかなあとも。殴り合い上等で残留できる勝ち点が積めるのか今後もある意味要注目である。