2018年11月23日金曜日

J2第42節 町田ゼルビアvs東京ヴェルディin野津田陸上競技場 1-1△


原博実がいた。

J2最終節優勝とプレーオフ争いの直接対決で10000人越えた。
しかし入場時のコレオはもうちょっと上手くやりようがあったのではないか。

町田は前半ヴェルディが繋いでこないため、少し戸惑いがあるようにも見受けられ、最終ラインにも強くプレスに行かなかった。そのため高い位置で奪ってカウンター、というのが出せず前半はさほど見せ場も無かった。
後半、というか失点後、やはりこの男、中島裕希がボールに関わるようにポジションを少し下げるようになると町田も攻撃が活性化する。
去年までは70分過ぎると交代もよくあったのだが、今年は常に出続けている。ちょっと運動量とかいろいろおかしい。



ヴェルディはいつもと違い中盤を省略気味で、両脇CBの田村と平が常に両サイドのコーナーを意識してボールを蹴っていた。これは泉澤という個人で突破出来る選手がいないため、通常通りプレイしたら網に掛かるのがわかりきっているための苦肉の策に近い。ただし前半は不慣れによるものなのかチャンスらしいチャンスは無かった。だが町田も町田で狙いのカウンターが打てないためお互い見せ場の少ない前半となった。
後半香川と渡辺皓太、アランピニェイロのコンビネーションが良くなり、何度か押し込んでいく。
そして林陵平のゴールはまさに狙い通りの素晴らしいものであった。
今回珍しくメインスタンドにいたため、林陵平がラインの駆け引きをして抜け出す様子をしっかり見ることが出来た。
あの動きは大黒を彷彿とさせる動きであった。
渡辺皓太はサイドの高い位置でプレイに関わり所々良さを見せていた。
またドゥグラスビエイラと違って、アランはサイドに流れたがるので、林と相性はいい。林陵平は(ドゥグラス同様)ポストプレーとか頭の競り合いにはさほど強くなくどちらかというとエリア内で勝負するワンタッチゴーラーであり、林とドゥグラスの同時起用はあまり効果的にならない。特にそうなった場合林がウイング気味になるためあまり機能しないからだ。
今年数試合ヴェルディを観た中で、井上潮音がシーズンベストの動きだった。いまいちいいところがわかりづらいのだが、この日は中盤で体を張ってボールを奪いに行く姿勢は今までに見られなかったものだ。あとは自分が持ったときに遠いところを意識して散らせるのができるようになるといいのだが。
とにかく、プレーオフが決まり、シーズンはまだ続く。



2018年11月17日土曜日

J2第41節 東京ヴェルディvsカマタマーレ讃岐in味の素スタジアム 1-0○

味スタのホーム側に座ったのは初めてだった。

讃岐は、今年初めてというか、そもそもチームを観るのが初めてだったりする。北野監督お疲れ様でした。
佐々木匠や田中英雄、渡辺大剛など技術を持った選手が、ヴェルディの弱点である最終ラインのビルドアップの弱さと3バック特有のサイドにとセンターハーフの間に出来るスペースを使って効果的な攻撃が出来ていた。
特に佐々木匠はドリブルの技術や、相手陣に飛び込んでいくスペース、パスのタイミングなど白眉である。来年どこでプレイするのか楽しみ。仙台でそのまま戦力にもなれそうではある。
ただ結局得点が決まらなかった通り、この順位にいるのはそういうことなんだろう。惜しいチームだ。

ヴェルディは泉澤が不在で、奈良輪もフルで出られず、藤本はアンダー代表で怪我。そのため戦術の肝であるサイドで打開できる選手がおらず非常に苦しかった。その中で勝てたのはほとんどラッキーだった。梶川、佐藤優平を温存出来たのは大きい。

2018年11月11日日曜日

J2第40節 横縞FCvsファジアーノ岡山inニッパツ三ツ沢球技場2-1●

ファジアーノの試合は久しぶりだが、春先には随分違うことを書いていたようだw
矢島がいなくなって以降、基本的に効果的な縦パスが入らず、攻撃は単調になりがち。
では今のファジアーノの強みは何かというと、赤嶺のポストプレーと上田のプレースキック、そして三村の突破力である。
赤嶺は今年サブに回ることが多く、年齢的な衰えによるものかと思っていたが、全くそんなことはなく、ボールを納めることはさることながらが叩くタイミングが独特で、彼が入ってからのチャンスは全て彼が関与している。
まだまだやれる選手で、現状は嘆かわしい。
上田のFKは今更言うべきことはない。この試合はとにかくゴールに近いところでファールをもらえるようなプレイがなかった。
三村はドリブル突破が魅力のサイドアタッカーで、特に狭い地域を巧みなボールタッチで相手を交わすことに秀でている。何かよくわからんが抜いているということが多く独特の間合いを持った稀有な選手。
2点差つけられてやっと赤嶺と三村を活かすようなプレイが出来てきてあわや逆転、と言うところまでいったが時間が足りなかった。
失点はこぼれ球がレドミに行くという不運で仕方ないところもあり本当に勿体無いという感想しかない。

2018年11月10日土曜日

J2第40節 横縞FCvs大分トリニータ 3-1●


伊佐という選手を今までちゃんと見れてなかったので、どんな選手かわからなかったのだが、この試合で明らかになった。
身体が強く使い方が上手い。イメージ的には都倉に近い。ただエリア内だけではなくスペースを見つけて、最前線の起点となる動きも多い。
私の好きな、身体を張れて、気が効く選手だ。

内容は全然負けてない。
レドミ頼みのクソサッカー。

2018年11月3日土曜日

オフの動向に注目したい俊英20傑

J2残り3試合で上位大混戦の中、もうシーズン終わってからのことを考えてしまおうという話。どこよりも早いJ2オフ話と言っていいだろうか。

下の選手は今シーズンの活躍により今後の動向が非常に気になる選手である。
主に個人昇格だったり上位チームへの移籍が見込まれるであろう選手20人とりあえず簡単なプレイスタイルとともに上げてみた。順不同。名前の後は所属チームとポジション、年齢。

寸評については専サポではないので間違っているとことも多々あると思いますが目をつぶってください。

高木 駿(大分/GK/29)
これまでほとんどを2ndないし3rdGKとして過ごしてきたが、今年の大分でレギュラーとなってから大活躍。特筆するべきはその足元の上手さ。ディフェンスラインとともに大分のビルドアップの根幹を支えている。自分が見たGKの中で一番足元が上手い。
最終ラインから組み立てることを想定しているチームにはこれ以上ない存在。
大分が昇格を逃したらもしかしたら個人昇格もあり得るかもしれないレベルではあるが、ちょっと上で見てみたい選手。

岩田 智輝(大分/DF/21)
大分ユース出身の3年目DF。今年はシーズン半ばから起用されるようになり3バックの右のレギュラーとなった。今流行りの?攻めあがれるDFで、ボールテクニックとスピードはちょっとしたSBより上。試合中もガンガン前の選手を追い抜いて攻撃に絡んでいて大分の攻撃を更に活性化させている。

前田 大然(松本/FW/21)
ご存じ和製ンバッペ。もはやここに出すのも恥ずかしいくらいの知名度なのでことさら語ることはない。早く海外いくべき。松本は代わりにボルトを獲ろう。

吉濱 遼平(町田/MF/26)
ドリブルでエリア内に侵入するのが上手い左利きのインサイドハーフテクニシャン。
今シーズン途中まではレギュラーだったのだが次第に出番が減ってしまった。

北爪 健吾(横縞/DF/26)
とにかく速い。そしてトップスピードでもクロスは正確というサイドアタッカーとして文句のない選手。SBとしては守備の面でつらいものがあるもののそれを補って余りある攻撃力。このチームにはもったいない
なぜジェフはこの選手を出してしまったのか。
サイドの能力高い選手はJ1でも貴重なため個人昇格は十分ある。

野村 直輝(横縞/MF/27)
縦横無尽に動き回るテクニシャン系インサイドハーフ。今年はサイドでの起用が多いが、一番の強みはエリア内に侵入してシュートする動き。切り返しが鋭く、わかっていても止められないというシーンがよくある。このチームにはもったいない
こんなところで終わる選手ではない。

渡辺 皓太(東京V/MF/19)
元々センターハーフとしてのボール回収力は優秀だったが、今年ロティーナの師事を受けてエリアに侵入する動き、ゴールに絡む動きが増え、大きくプレイスタイルが変わった。
日本歴代最高のインサイドハーフとなる可能性を持った選手。早く海外行け。
ちょっとキングオブコメディの今野に似ている。

マテウス(大宮/MF/24)
まずまだ24だったことに驚きである。
去年まではサイドに張り付いてボールを持ったらとりあえず縦に突貫するだけだったのが、今年はアーリークロスを覚え、スルーパスを出すようになってプレイスタイルが広がったおかげでさらにドリブル突破が活きるようになった。ここまでくるともう大宮で収まる器ではない気がする。

小塚 和季(甲府/MF/24)
現在日本人唯一のファンタジスタ。
基本ワンタッチツータッチでパスを出し、しかも相手の意表を突いたところ、ギリギリを狙うため、味方も反応できないこともしばしば。そのためパスミスが多いように見られがち。上野サッカーのスタイルには合っているため移籍は考えづらいが、もっと能力の高い選手、意図を感じれる選手が周りにいる環境ならもっと活躍できると思っている。

オナイウ 阿道(山口/FW/23)
ここ数年満足にプレー時間がなかったこともあるが、まさか20ゴール取るとは思わなかった。見た目のイメージでヘディングが強く思われがちで、そういう使い方をされているが、その実あまり強くないしDF背負ってのポストプレイも微妙だったりする。エリア内だけで勝負するタイプであり、狭い空間でも振りの鋭いキックで点を取る。
レンタル元の浦和に戻るとしたら、おそらく出場機会を減らすことになるため今後のことを考えたらレンタル延長が一番現実的だろうか。
ただゴール数のみを評価されがちなので別のチームに移籍も十分あり得る(福岡とか)

高木 大輔(山口/MF/23)
通称三男。レノファもう一人のレンタル選手だが現在ヴェルディにはサイドアタッカーが豊富でポジションは空いていない。ただ元々前線をやりたいとしてヴェルディを出た経緯がある(と聞いた)ため、レノファで結局サイドの便利屋(右も左もサイドバックからウイングまで)と化してしまった現状をどう思っているのか気になるところではある。

岩尾 憲(徳島/MF/30)
徳島の心臓。シーズン前から夏の移籍で大量に引き抜かれた中でも唯一残っていた。
はっきりいって彼がいなくなると徳島は死ぬ。
しかしロドリゲス監督が引き抜かれた場合、就任先のチームへ移籍、ということもあるのではないだろうか。

伊藤 涼太郎(水戸/MF/20)
ゴール前で仕事をするMF。いわゆるトップ下。
水戸で2シーズン目だが今年数少ない出場試合から結果を出して水戸の中心選手になった。
ボールタッチの上手いドリブルでエリア内に入っていくタイプでシュート意識も高い。
浦和に戻っても10番様がいる限り出場機会は与えられないので、ステップアップとして別のチームへの移籍の可能性も高いとみる。

一森 純(岡山/GK/27)
シーズン半ばまでレギュラーだったがチームの下降とともに金山にポジションを変わられてしまった。飛び出す判断、パンチング、セーブ力等GKに必要な能力、安定感はJ2随一なのだが。はっきり言って2ndに置いているのは贅沢すぎる。岡山はほかに金使わなければいけないところあるだろう・・・
というわけでGKに不安を抱えているチームは今すぐオファー出すべき。

垣田 裕暉(金沢/FW/21)
アントラーズからのレンタル。
大型FWだが前線に張り付いているわけではなく、サイドに流れてボールを引き出すのも上手い。また体格を生かしてのポストプレー、ヘディングも強い。本線はレンタルバックなんだろうけど出場機会を求めて再レンタル(金沢以外も含めて)も。
前線でボールをキープできないチームには必要となる選手。

矢田 旭(千葉/MF/27)
とにかく速い。左サイドでもシャドーでもとにかくぶち抜いてく。そしてキックの精度がめちゃくちゃ高い。千葉はシーズン中何度か基本フォーメーションが変わってそれに翻弄されている感が強い。J1からオファーがあってしかるべき選手だと思う。

清武 功暉(千葉/MF/27)
怪我の影響もあって今シーズン全く試合に出ていない。キックの精度が高く特にFKは国内屈指の精度。夏に熊本がオファー出すと思ってたのだが。

岩崎 悠人(京都/FW/20)
スペースを使うのが上手いアタッカー。切り込んでシュートまでもっていくのが上手い。
京都のいままでの若手の代表選手と同じような流れになってもおかしくない。

田中 達也(熊本/MF/27)
熊本のワンダーボーイ。右左どちらでも、SBでもWBでもプレイできる。特に左から中へ切り返してのシュートを得意パターンとしている。今年大ブレイクした選手の一人であり、チームの状況もありほぼ確実に争奪戦が予想される。今オフ一番動向が気になる選手だ。

皆川 佑介(熊本/FW/27)
熊本のツインタワーの一角。さすが日本代表苦しいチームの中でも10ゴール決めた。
前線でボールを収める能力は高く、身長の通りヘディングの競り合いにも強い。さらにこのチームで少し下がったところでボールを受けてから、ラストパスを出すセンスも開花した。
今シーズンのプレイで他のチームからオファーは来るだろうし、広島にパトリックがいるためレンタルバックよりは移籍が現実的ではないだろうか。