2017年12月9日土曜日

レノファ山口'17選手別雑感その2

その1はこちら

後半

◇MF
5 佐藤 健太郎
間違いなく彼がいなかったらレノファの中盤は崩壊していた。
センターでフィルターとなってボールを奪ったら細かくつなぐことができ、状況を読んでバランスをとることができる。しかもファールが少ない。
監督が変わって序列が変わらなかった数少ない選手の内の一人。
それでも一瞬空白期間がある謎。
17シーズンのチームMVP。

8 小野瀬 康介
上野サッカーにひかれて横浜から移籍してきたドリブラー。やはり個人突破力はマジョールも見逃せなかったみたいでWG、SH、FW、右左と微妙に変わりながらも常に使われてきた。前半は結構孤立する場面が多かったのだが、後半スタイルが馴染んできたのか小塚と相性が良かったのか一人でポツンということは減った気がする。あとそういう指示なのだろうけど守備の時のよく戻る。その体力を攻撃に残してくれと思うことも多々あった。
和田正人に似てる気がする。

11 鳥養 祐矢
去年トリオを組んでいた福満島屋が引き抜かれてしまい残された格好になってしまったレノファの魂。
出場機会が思い切り減って去年のような良いプレーがほとんど見れなかった。
そもそも上野に嫌われてたのかのような扱い。
しかし何かテコ入れをしたいマジョールが、急にボランチとしての適性を見出したのかヤケクソなのかわからないが、抜擢をし後半戦はそこそこ出番が増えた。
扱いがどうであれ、彼が腕章をし、エンブレムにキスする姿を見るたびに目頭が熱くなる。

14 高柳 一誠
熊本在籍時何度か見ていたが、ここまで目立っていたかというほどの上野体制不動のレギュラーであった。
攻守にどちらも絡みコンビネーションも悪くなく、やっと高柳にあったチームが見つかったのではないか、これは後半かみ合ってから楽しみだなと思っていたのだが。。。

15 池上 丈二
開幕スタメンを飾った新人。
運動量豊富でスピードもあるファイタータイプで後半も主に守備固め的な使われ方をした。A山雅戦で貴重な逆転ゴールを決めるように攻撃センスもある。
確かプレースキックも蹴れる。

17 加藤 大樹
登録MFだがFWのスーパーサブ。
裏抜けを常に狙うスピードを持った選手。相手ラインにかけるプレッシャーかなり効く。
しかし今年もゴールは決まらなかった。

20 清永 丈瑠
こちらも開幕スタメンの新人。
しかし池上と違い出場機会がそこまでなかった。
結構体強いタイプだったはずなので期待。

24 マルセロ ビダル
マジョールファミリーその2。
しかし加入時点でピルロタイプのMFなど必要とされるはずもなく(そもそも三幸が同タイプである)全くと言って出番なし。去年のルシアーノといいこういうのを伝統にはしてほしくないのだが。

29 三幸 秀稔
鳥養に続き去年からの残留メンバー。
ロングボールの精度はいいのだがそれ以外ストロングポイントがあまりなく(去年までは庄司島屋福満とのコンビネーションで補完しながら崩していた)目立った活躍がさほど感じられなかった。

32 松本 蓮
ユース上がりらしい。

40 小塚 和季
山口が誇るファンタジスタ。
シーズン通しての数少ないレギュラー。
そもそもこいつがいないと攻撃にならない。
相手の裏をかくタイミング、届きそうで届かないパスコース、かと思いきやあえて狭い所へ突っ込んでいくドリブルなど今年のレノファは小塚がいたから見れたようなものである。絶対性格悪いと思う。
常に狙いすぎなので、中盤の危ないところで相手に引っ掛けるとかもよくある。
チャンスメーカだけでなくなんとゴールはチームトップの8。
ただ基本的に守備も気分なのでハジみたいに守ってるとき横を歩いてるとかもあるが許す。
ドイツではたしてその気まぐれが受け入れられるのか見物である。

◇FW
9 岸田 和人
一応エースである。
身体の厚みの割にポストはあまり上手くないが裏抜けのタイミングは非常にうまい。
抜けるのは。
頼むから決めてくれ。
決定力はほんと何とかならんか。
結構イージーな場面でもポスト、バー、GK正面、枠外と多彩な外し方を見せてくれる。
15ゴールくらい行けばもっと楽に残留できたはずなのだが。
ラモスの加入により一時出番が減らされるも、献身的な守備という方向で自分のポジションを取り戻して見せた。いいのかそれで。

22 和田 昌士
マリノスで将来を嘱望されている(らしい)テクニシャン。
しかしマジョール体制ではそんな余裕はなくほとんど後ろへ枠を割いたので出番は限られてしまった。

27 大石 治寿
J3での11ゴールを引っ提げて栃木からやってきた男。
凄くうまいわけでもめちゃくちゃ速いわけでもないが、出場するとなんか印象に残るプレーをする。最後の最後で40節のヴェルディ戦でやっと岸田と2TOPが確立しレギュラーになったと思ったらシーズンは終わった。

28 レオナルド ラモス
マジョールファミリーその3。
体幹が強い。ポストが上手くゴールへの嗅覚も持っている。残留は間違いなくこの人のお陰。後半戦だけで7ゴールは立派である。
だが結局マジョールとともにアルヘンへ帰還。なんか来シーズンしれっと別のチームに入ってそうな気もする。

7 岡本 英也
去年途中岡山からレンタルで加入し今年完全となるもシーズン途中で長野へ行ってしまった。途中加入ながら上野サッカーには合っていたので今年はという感じもしたが仕方ない。

13 米澤 令衣
レンタルでセレッソからやってきてレギュラー格であったが、上野解任とともににセレッソに帰っていった。J3ではブイブイ言わせているようだ

監督
上野 展裕
センセーショナルを起こした昨シーズンから主力入れ替わってどうなるかというところであったが、萌芽を感じられたものの結果につながらずクビとなってしまった。あと2か月見てみたかったというのは正直思う。選手が合ってきたのを感じただけに。
だが詳しい人によると選手との軋轢みたいなものもあったとかなかったとかでやむを得なかったのか。
来シーズンの本命サンフレッチェがJFKになったので今後の進路が気にかかる。
少なくとも育成年代やそんなに凄くない選手たちをそこそこ戦えるようにすることはできる監督だ。

猿澤 真治
代行直後の試合でロングボール縦ポンサッカーを繰り出し。全国のレノファサポに悲劇をもたらした。しかもその試合直後「できるなら今まで通りの方が慣れているのでそれでやりたかった」的な発言などで混乱に拍車をかけた。その後の1試合は上野式を見せつつマジョールへスイッチするのであった。(ちなみに2連敗だった)

カルロス マジョール
ベストメンバーの選考に時間がかかり、6バックやってみたり、鳥養をボランチ起用したり、宮城と廣木でDB組ませてみたりいろいろやってはいた、が、結局システムメンバーが定まるのはラスト3試合のヴェルディ戦であったという始末。結果として自力残留すればよかろうなのだーーー!

レノファ山口'17選手別雑感その1

tkqさんが毎年面白い文を書いていて自分でもやってみたくなったが、面白い文章にはならなかった。

今シーズンアウェイで生観戦した数試合のイメージです。

◇GK
1 村上 昌謙
去年の2ndGKが監督が変わった後なんだかんだあって最終的には正GKになった。それでもマジョールは信じ切ってはいなかったような気もする。
飛び出しは勇敢だが結構それに関してのミスも多い。しかし出た試合でのDAZN認定ベストセーブには常連になるなど、一対一や横への反応は鋭い。まあそれも被シュートの多さの裏返しはあるのだが。それでも彼によって得た勝点は結構あるので自力残留の立役者の一人なのは間違いない。
来シーズンまた監督が変わって正GK争いが始まってどうなるか。

33 山田 元気
GK王国京都からレンタルで来た若手GK。
上野体制及びマジョール初期の正GKだった。結局出場試合数自体は村上より多かったのだが、失点につながるミスをマジョールに嫌われて後半レギュラーを村上に明け渡した。
しかも村上がケガしたときにですら吉満が使われる始末。よっぽど嫌いか。
というのもCKやハイボールのクロスに対する飛び出しの判断ミスが多く、出て触れず失点という場面が結構あった。
それでも裏抜けに対する飛び出しやセービング技術は高く、パント精度も高かった。
一森の穴は埋まったと思ったんだけどなあ。
まだ若いし菅野を押しのけて京都でというのも考えられないのでもう1年やってみないか?

42 吉満 大介
マジョール体制になって村上が怪我をしたときに数試合出た。その時そこそこ活躍して村上が戻った後も数試合正GKで使われた。もうこの流れだけでも迷走感が半端ない。
印象としては通してみてないので、オーソドックスなGKとしかない。
まあこういう人が後ろにいると助かるよねという。

48 加藤 大喜
今プロフィール見たら現役大学生らしい。

◇DF
2 宮城 雅史
上野体制では全然出番がなかったがマジョールに代わってからなぜかDFの1番手になった。
しかも途中でボランチやったりサイドに回ったりといいように使われた。
とりたてて身体が強いわけでも高さがあるわけでもなく結構ゴリゴリ守るタイプ。
意外と?ゴールに絡むことも多かった。

3 渡辺 広大
上野に守備力アップを期待されて加入したDFその1。
対人には強いがタテに弱いというのは変わらず。福元と組んでた前半戦は目も当てられなかった。象徴的なのは水戸前田大然にぶち抜かれて初ゴールを献上したシーンである。
それでも後半パートナーがルシアッティや宮城、星と組んで少し安定し出番も戻る。
鳥養が出てないときのキャプテンとして踏ん張った。

4 福元 洋平
上野に守備力アップを期待されて加入したDFその2。
高さはあるがスピードがなく、マジョール以降ボール保持を捨てた結果ディフェンスラインを蹂躙されることとなり、次第に出番を失っていった。
個人のディフェンス力の高さは間違いないのだがチームとして生きなかった。

6 前 貴之
小池の後を期待されて札幌からやってきたSB。
かなりガツガツ削りに行くので結構危ない。結局後半スタメンではあまり出番がなかったが、突如としてFK要員として覚醒。ヤケクソで蹴った(ようにしか見えない)無回転が何度かゴールを揺らしたのだった。
レンタルなのだが、次の監督がサイドバックいらない人らしいので、もう1年どう?

16 パク チャニョン
良くも悪くも隣国人DF。スピードないのになぜかサイドで使われることがあった。本人が流れたかっただけかもしれないが。広大福元と並んだときは地獄である。(あったか正確には覚えていない)

19 星 雄次
便利屋その2。
確かサイドバックだったはずなのだが、マジョールになってCBだったりSHだったりDMFだったりやってた。
外から中に入ってくる動きで点を取るイメージ。
サイドではスピードでちぎるわけでなく単独突破でどうこうという選手ではない。
かといって凄いテクニックがあるかというわけでもないが、全体的にあまりミスがない気がする。

21 廣木 雄磨
サイドバックだったはずなのにその2。
圧巻はA横浜FC戦。なぜかイバのマンマークを命じられた。そしてさらになぜか体格で圧倒される中終始周りをウロチョロしてボールを奪っていったのだった。
まあ結局その試合廣木がイバにPK取られて負けたんだけど。
その試合で覚醒したのか何なのかその後もCBとSBを行ったり来たりして後半はほとんど試合に出続けるのであった。

30 アベル ルシアッティ
マジョールが呼び寄せたアルヘンファミリーその1。
結局彼の加入でラインに軸ができたのは大きかった。そこそこ足元もうまくボール回しに加わっても問題ない。
ただなぜか攻めの時サイドに流れたがる癖があり、カウンター食らったときに危ないところがいくつかあった。
マジョールの退任とともにアルヘンへ帰っていった。
自力残留の立役者の一人。

18 香川 勇気
CBSBどちらも出来、足元も上手くスタメン格であったのが上野解任後長崎へ行ってしまった。リリース観た時にかなり驚いた。普通に出場機会求めてとかマジョールと合わなかったとかなんですかね。

後半へ続く(キートン山田)