2020年8月23日日曜日

J2第14節 栃木SCvsアビスパ福岡in栃木グリーンスタジアム 0-1

 


ここもかなり好きなスタジアム。グラウンドが低いところにあるのが珍しい。
ゴール裏が総立ち見で高さが少ないのは残念ではあるけど、専用スタジアムというところで多少許される。
特徴的なのはトレーニングエリアがスタンドとゴールの間にあるところで、目の前でアップしている選手が見れる。


前回の山雅戦を観たときとは杉山→セランテス、東家→増山、ドウグラスグローリ→篠原、そして鈴木惇に代わって早速ロッテ和田康士朗の友人、松本泰志にスタメンが変更。サブでは北島、城後がお休み。

栃木がかなり前からプレスが来て、さらに高さにはあまり強くないチームなので、基本的にコーナーサイド裏へ一本という戦い方をしていた。
こうなると上島のロングフィードがめっちゃ活きる。球筋がホント美しい。
松本田邉のボランチはお互いが立ち位置を見て前に行くとき行かないときを見極めてバランスが取れていてとても良かったと思う。松本は周りもよく見えていてサイドの展開なども上手い。おそらくショートパスで組み立てていくタイプなのだろう。スペースで何度か要求していたが、出てこないという場面が何度かあり、ここらへんはこれからなんだろうなと思う。
サロモンソンのFKは丁度私の目線の延長線上だったためキレイな軌道がスローモーションのように観れた。こういうのが見れるとスタジアム観戦の甲斐あるなあと思う。

長谷部監督はかなり判断が早く、後半30分すぎにはもう三國ケネディエブスを投入し5バックで1点を守りに行く形へ。

三國は跳ね返すだけなら最強。 ハイボールへの応対はホントに強い。対人には若干不安がある。何度かPK与えそうになっててドキドキした。

気になったのは菊池大介で、彼は左サイドだが中に入ってプレイすることが多く、主に守備時にプレス掛けながらそのまま右サイドまで出てきちゃう時があるのだが、そのせいで左サイドがスカスカになって自由に使われてしまうということが何度もあった。これはある程度指示されている動きなんだろうか。


栃木は前見たときとかなりメンバーが代わっていて、溝渕高杉瀬川岩間ウサンホと見たことある選手が沢山。
瀬川は全く錆びついていない左脚で素晴らしいクロスを蹴り続けている。栃木の攻撃の起点と言ってもいい。
それに合わせて飛び込んでくる岩間も迫力あるし、溝渕も攻守の切り替えが早くサイドでうまく潰していた。
あと森俊貴という選手が全く知らなかったのだけれどボールを持ったときに雰囲気がある選手だった。徳島に行った西谷みたいな感じ。ちょっと楽しみ。



最後に、久々に雑音の流れないスタジアムでの観戦になったのだが、やはりこの方がいい。セランテスがめっちゃ上がれ!って叫んでたりベンチと会話しまくってたり、長谷部監督は選手にずっと指示出しまくってしかも殆ど褒めててのど飴必要じゃないかって思ったり、栃木のベンチでめっちゃ判定にキレてる人いるじゃんと思ってよく見たら田坂監督だったりでとても面白い。
これこそ新しいスタジアム観戦の醍醐味であり、リモート応援システムには断固反対します。

2020年8月21日金曜日

J2第13節 大宮アルディージャvsギラヴァンツ北九州inNACK5スタジアム 1-4

 


8月頭の福岡戦が入場目の前で中止という初めての体験をしたため、この日が今年最初のNACK5。
ゴール裏もブロック割で販売していたけどゲートや中で仕切られていない仕様だった。
見る場所はこの日も変わらないが。

最悪だったのは「リモート応援システム」とやらで場内のスピーカーからずっと音が流れていたこと。
真上にスピーカーがあってグランドの音声がほとんど聞こえなかった。
スピーカーで流れるチャントはただ音声を流しているだけにすぎず、グラウンドの状況を鑑みた音ではなく、そこには魂がないためただの雑音でしかない。
手拍子が声出しを喚起するため禁止ならこの音流す方がよっぽど声出しを煽っていると思うのだが。(無観客での措置ということならまだわかるし、例えばDAZN音声のみ雰囲気を増す演出として使う程度であれば悪くはないと思うが)

今J2を席巻している北九州。
パッと見でわかるすごさはプレッシャーの強さとセカンドボールの回収。
押し込んでいるとき相手陣地にほぼ全員が入って、ボール取られたら一斉にプレスをかける。そのため相手は苦し紛れに蹴らざるを得ない状況が多くなり、前に選手が多いこともあってセカンドボールをほとんど回収できる。いわゆるずっと俺のターン!である。
マイボールの時、ボールがここに動くと相手がこう動くからそこが開く、というようなイメージがみんな共有できているので攻撃に再現性がある。
この日は特に片側に相手を集めて、真ん中に入った高橋大悟が逆サイド裏へという狙いがハマっていた。
今一番真似したいゴールパフォーマンスでおなじみ、ディサロ 燦シルヴァーノは決定力が半端ない。先制点も、押し込んではいたもののなかなかシュートまで行けなかった状況の中、相手の一度のミスをしっかり決めてきた。2点目は流れが完璧。狙い通りの形だったといえるだろう。
彼を見るたびに「U-31」という漫画に出てきた藤堂涼介という選手を思い出す(もちろんこのキャラクターみたいなことをしているといっているわけではない)

もう一人注目したいのがCBの村松航太。
170ちょっとしか身長がないのに競り合い強く、身体の使い方がうまくて相手より先にボールに触れる。この試合でも191cmの戸島にヘディング勝ってたりする。
かなり面白い選手で、今後要注目。

大宮はなんで5バックで守っちゃったんだろう。
おかげで真ん中自由に使われて、奪っても前に味方いないからプレスで押し下げられて蹴っ飛ばすしかなくなっての繰り返し。しかもイッペイシノヅカとかは高い位置でプレイしてなんぼの選手なのに守備しかできなくってそのまま前半で交代とか。
奥抜もサイドでのチャンスメイクよりゴール近いところでプレイした方が活きる気がするんだけどな。
黒川もいいところがなくて残念。水戸の時はもっと俺が俺がしてたのに悪い意味で丸くなっちゃったのか?(頭は水戸のころの方が丸かったけど)
富山は身体強くてポストもできるし前でプレイした方がいいのに結構サイドとかに置かれるときあるのはなんでだろう。器用だからなのかね。
あまり使われないけど出た時はちゃんと仕事する選手。

2020年8月18日火曜日

J2第12節 松本山雅vsアビスパ福岡inアルウィン 1-0

 




初めてアルウィンに。
ピッチ近くて高さがあって非常に見やすくて良い。NACK5と逆で上段のほうが立ちなのはちょっと残念。
ホーム側からビジョンが見にくい珍しい立ち位置。
あとは屋根さえあれば完璧なのに。
からしいなりがめっちゃ美味かったです。

アビスパは今年優勝候補に挙げていて特に注目しているチーム。大宮戦が目の前で中止になったのでこの試合が今年初観戦。
2015年のプレーオフ決勝も行ったりしてアビスパというクラブ自体も結構好きなのだ。(2015はハマタがいたから観に行ってた)
長谷部アビスパは結構立ち位置を見てると面白くて、4-4-2なのだけれどサイドハーフがあまりサイドでプレイせず大外は基本サイドバックのものになっている。で真ん中の選手が最終ラインの組み立てに参加したり前を追い抜いたりする動きをするとその場所にサイドハーフが入ってくるという感じになっていた。
鈴木惇や田邉は二人とも攻撃の際に活きるタイプなので、前寛が出れない状況が続いているのは結構苦しい。これが失点が多い原因かも。
(あと個人的に鈴木惇はアフターで削りに行くことが多くてあまり好きなスタイルではない。少し前岩下石津鈴木惇と並んでたときは完全にそっち系の雰囲気バリバリだった)

上島は去年観たときからそのロングフィードの上手さに惚れていて、高さもあり競り合いに強くかなり頼れるCBになっている。ドウグラスグローリとのCBコンビはリーグトップと言ってもいい。
ドウグラスグローリはハイボールに滅法強く、アウグスト相手に、数えてた内では全勝してた。

攻撃面では特に目を惹いたのが北島祐二。
スピードではなくテクニックで抜けるタイプのドリブラーで、自分の間合いがあって相手がどれだけいても自信持って仕掛けていき、簡単に抜いていく。山形で坂元達弥を観たときに受けたインパクトに近いものを感じた。将来楽しみな逸材。来年もう引き抜かれてもおかしくない。
あと遠野大弥もトラップとか細かい所作が上手くて、狭いところでも簡単にプレイしている。残念なのはパスを川崎が持っていること。

山雅は長期政権から変わったことで苦労している感じ。
あまり組み立てが上手く行ってる感じは見られずに結局セルジーニョアウグスト頼みという。
一応3-4-2-1なのだが、1に入ったセルジーニョは自由に動き回ってスペース見つけるのがうまくてボールを引き出すのが上手いため実質ゼロトップな感じ。
セルジーニョがひきつけて空いているスペースを使って攻撃しようとしている感じがしたがその分サポートが弱くそこを潰されると立ち行かなくなる。

注目したい選手はCBの常田。彼もデカいが俊敏で裏への対応もしっかりしている。そして左利きなのがいい。ベガルタからのレンタルなのかな。後ろから組み立てるチームだともっと重宝されるんじゃないかと思う。

最後に藤田息吹は鳥栖の小屋松といい勝負だと思う。